【 YOXO NEXT 起業ラボ】8/23(土)イベントレポート

こんにちは!YOXO NEXT運営事務局/起業ラボプログラムディレクターの田中です。
横浜市が「起業する次世代をまちぐるみで応援するまち」を目指す
「YOXO BOX」発の新たなプロジェクトである「YOXO NEXT」。

その一環として、これからの「あたり前がない時代」を生きるひとたちが、起業マインドに触れ、体験することを通して「人生を自分で切り開くチカラ」を身につけることを目指すのが『YOXO NEXT 起業ラボ』です。

今回は、2025年8月23日(土)に中高生限定で開催された「あなたの気づきが社会を変える!起業アイデア発見ワークショップ」の様子をレポートします!

このプログラムが目指すこと

横浜市が主催し、株式会社plan-Aが運営するこのプログラム。今回のワークショップでは、起業の起点となる「誰かの困りごと」に気づくことから始まり、その解決策となる商品を考え、発表することを通じて「起業のステップを網羅的に体験する」ことを目指しました。
当日は横浜市内外から中学1年生から高校3年生までの幅広い世代が参加。学年も学校も異なる初めての仲間とチームを組み、協力しながらゴールを目指す4時間となりました。

当日のロードマップはこちら。
当日、ワークショップで高めるチカラはこちら。

7つのステップで起業を体験!

STEP1:世の中の課題・困りごとを発見する!

最初に取り組んだのは「身近な困りごと探し」。配布されたシートに、日常で「不便だな」と感じることを書き出していきます。
「困りごと」と聞くと難しく考えてしまいがちですが、例えば「普段ちょっとめんどくさいなと思うこと」や「嫌だなと感じること」で十分。小さな気づきでも、それが次のアイデアのきっかけになります。

続いては、事前に開催された「YOXO NEXT地域ラボ」で集められた、地域の大人たちの困りごとの中から、気になるものを一つ選びます。
自分自身の困りごとが出発点になることもあれば、自分以外の人の困りごとに気づくこともある。その両方を体験できるように設計されたワークです。


起業ラボに先立ち開催されたYOXO NEXT地域ラボの様子はこちら


その後、各自が書いた「自分の困りごと」と自分が選んだ「地域の困りごと」をチーム内でシェア!
こうして各チームの手元には、さまざまな「困りごと」が集まっている状態に。 ここからは、その中からテーマをひとつ選ぶステップに進みます!

STEP2:どんな課題を探究する?検討会議!

書き出した困りごとをチームで共有し、「どの課題に取り組むか」を選びます。
選定のポイントは「そのアイデアを解決することで、大きな影響がありあそうか?」または、「影響は大きくなくとも、多くの人が困っていそうか?」など、実際に大人が事業案を検討する時と同じような考え方で選びます。

「この問題を解決したらインパクトが大きいかな?」
「こっちの方が困っている人が多いのでは?」

など、正解がない中で意見をまとめるために、互いを尊重しながら合意形成を進めていく時間そのものが、貴重な学びとなっていました。

STEP3:困っている人は、どんな人?

選んだ課題について、「誰が困っているのか」を想像します。
この「ペルソナ」を考えるステップは三段階に分けて取り組みました。

まず最初は個人ワークとして、自分のチームが選んだ「困りごと」を持つ人の気持ちを想像します。
続いて、その内容をチームで共有し、他の人の視点も踏まえて視野を広げます。

最後に、チームで1人の「人物像」を描き、その人のために「困りごとの解決策を考える」ためのペルソナを設定し、全体に向けて発表しました。

このワークにも正解はありません。
チームで想像力を働かせながら、困っている人の具体的な年齢・家族構成・生活習慣、さらには名前まで思い浮かべることで、解決策を考える際に「この人のために」という目的が生まれます。

このワークを通して、「なんとなく感じている困りごと」が、「解決すべき誰かの課題」へと変化していきました。

STEP4:チームで解決策を考える

次はいよいよ、「どうすれば困りごとを解決できるか?」をチームで考えるステップへ。

「アプリで通知する仕組みはどう?」
「見た目で分かる工夫を入れたらいいかも」
「自動でやってくれる仕組みがあれば便利」

付箋にアイデアを書き出しながら、自由に意見をぶつけ合いました。
「これって無理じゃない?」というものでも、一旦はアイデアを出してみる!
そのやりとりが新しい発想を呼び込み、笑い声が響く場面もありました。

STEP5:解決策を「商品」にする

ここで重要なのは、「解決策のアイデア」を「人がお金を払っても使いたい商品・サービス」へと落とし込むことです。
ただのアイデアのままでは、「商品」として買ってもらうことはできません。

「アプリなら無料版と有料版を用意できるかも」
「グッズ化したら学校で売れるのでは?」
「仕組みとして自治体に導入してもらうのは?」

解決策を「手に取れる商品」として具体的にするプロセスをへて、アイデアは一気に現実味を帯びていきました。

チームごとに「誰の、どんな困りごとを解決する商品か」を想像しながら話し合う様子は、その場にいた大人たちも感心するほどの熱量でした!

休憩時間はおやつで栄養補給!

STEP6:チーム発表!

あっという間に3時間が経過し、いよいよ各チームが発表に挑戦です。
アイデアや考えた商品を、人に伝わるように端的にまとめるのは決して簡単ではありません。

プレゼンテーションでは、これまで取り組んだワークシートをもとに、チーム全員が前に出て発表しました。
しっかりと練られたアイデアに、会場の大人たちからは大きな拍手が送られました。

この日に生まれたアイデアは、後日開催される「YOXO NEXT地域ラボ」で、大人たちと共に「実現に向けた一歩」を考えるワークを通して、さらに深掘りするイベントに繋がります。

運営チーム一同、今後の展開を楽しみにしています!

振り返りタイム

最後は一人ひとりが「今日の学び」についてワークシートに記入し、今日の体験を未来に向けてどう活かすか?を考えて終了です。

最後には、今日の感想をシェア!帰りには皆さん笑顔で「楽しかった!」と笑顔で伝えてくれた事がとても印象的でした!

参加者の声

  • 起業は身近なアイデアから始まることに気づきました。その人たちのために商品を作って起業するなど、将来の夢を叶えるには多方面からアプローチができるなと思いました。(高校2年生)
  • ワークショップを通して、物事を順序立てて考えることの練習になったように感じました。(高校1年生)
  • 自分たちの考えを「商品」にしていくところが一番印象に残りました。新しい商品の生まれ方がよくわかりました。(中学1年生)
  • この活動を通して、自分の中で遠いと思っていた「起業」という言葉がより身近なものになりました。また、1人で考える時間と、複数人で意見を交換し、吟味する時間の両方があったことで、より洗練されたアイデアを生む事ができたと思います。(中学3年生)
  • 他の人の考えを聞いてアイデアがどんどん出てきたので、アイデアに正解はないということがわかりました。(中学1年生)
  • 自分が一番年上だと思って参加したが、想像よりも多くの中学生がいて、「中学生からこういうイベントに参加していてすごいな」と感じた。中学生とちゃんと話すことは久しぶりで、中学生ならではの視点に立って考える事ができてとても新鮮だった。(高校3年生)
  • 自分1人ではアイデアが出なくても、他の人と話せばまだまだアイデアが出ると気付いた。(中学3年生)

次回のYOXO NEXT起業ラボは?

参加者の多くが「また参加したい!」「友達とまた来たい!」と笑顔で伝えてくれた、YOXO NEXT起業ラボ。

次回は 2026年1月10日(土)・11日(日) の2日間を予定しています!

「起業マインドを体験してみたい」「仲間と一緒に新しい挑戦をしてみたい」「子供に勧めたい」「周りに紹介したい」など、YOXO NEXTに興味を持ってくださった方はぜひ公式LINEに登録して、情報をお待ちくださいね!

YOXO NEXTでは、中高生限定のワークショップだけでなく、大人も一緒に参加できる場もあります。ぜひこれからも、YOXO NEXTにご注目ください!

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